【倒産情報 シアーズ】米小売りシアーズの最大債権者、追加融資を否定 ウォールストリートジャーナル



米小売り大手シアーズ・ホールディングスの支配株主で最大債権者でもあるエドワード・ランパート会長兼最高経営責任者(CEO)は、15日に期限を迎える同社の債務1億3400万ドル(約150億円)の返済資金を融資しない方針だ。事情に詳しい関係者が明らかにした。シアーズに返済資金はないという。

ヘッジファンド「ESLインベストメンツ」を運営するランパート氏はこれまで、経営難に陥ったシアーズに何度も短期の救済融資を行ってきた。

関係者によると、ランパート氏はシアーズの家電ブランド「ケンモア」の買収を提案していたが、取締役会は、同氏の大規模な再編計画が債権者の支持を得られないことが明らかになったとして、この提案を前進させなかった。

シアーズは数億ドルの緊急融資を巡って銀行団と協議しつつ、連邦破産法第11条の適用申請に備えている。数日中に同申請を行う可能性もある。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は9日、シアーズがブティック型アドバイザリー会社のM-IIIパートナーズと契約し、破産法適用申請の準備を進めていると報じた。